中学受験、都内で実施されている英語入試とは?

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近年、入試に英語科目を導入する私立校が増えています。

2020年度より、小学校義務教育から「外国語活動」が必修になり、ますます英語は身近なものに。

日本の子どもたちをグローバルに活躍できる人材に育てるための施策として、英語スキルは重視されているのでしょう。

 

今回は2019年、2020年に実施された英語入試をご紹介します。

内容をチェックして、本当に必要な英語力について考えてみませんか?

2017年度から2020年度まで英語入試の数は増加

 

2017年に、英語入試を実施している私立中学校は94校でした。

しかし、翌年の2018年には111校、2019年には125校、2020年には141校(私立中学140校、国立中学1校)と段階的に増加しています。

 

従来、英語入試は、帰国子女や海外在住経験の長い子どもたちのための特殊な試験という印象があったかもしれません。

2020年度から小学校でも外国語活動として英語にふれる時間ができるため、英語は身近な存在に。

ゆえに、今後も英語入試を導入する私立校は増えると考えられます。

 

では、実際にどのような試験が行われているのでしょうか?

 

 

スピーチやインタビューも 多様化する英語入試

 

実際にどのような試験が行われているか、一例をご紹介します。

かなり発展的な試験も実施されているようです。

 

 

ペーパーテスト型は英検の級が難易度の基準に

試験問題を解いていく、いわゆるペーパーテスト型の英語入試は、

英検やTOEFL Junior、TOEFL Primaryなどの級や難易度が受験時の参考になります。

問題内容は英検3〜4級程度から準2級、2級レベルまでさまざま。

学校の求める英語力に応じて難しさは変わってきます。

英語資格入試では、英検取得、TOEFLの点数によって加点されることもあります。

 

英検の各級の詳細についてはこちらをご参照ください。

https://www.eiken.or.jp/eiken/eikenkids/grades/

 

ディスカッションやプレゼンテーション型はより実践的に

英語でディスカッションやプレゼンテーションを実施することを求める学校もあります。

また、英語のスピーチや生徒に質問を投げかける英語インタビューなどを実施する学校もあります。

ペーパー試験よりも発展的、かつ実践的なスキルが求められる試験内容といえるかもしれません。

英単語を丸暗記したり構文を覚えたりするだけでなく、自分の考えを英語で表現する能力が求められます。

自分の考えをもつために、日頃から日本語でも自分の意見を発信するなど、

地道な努力が必要な入試科目といえそうです。

 

英語の楽しさを忘れないのが大切なインタラクティブ入試

近年増えているのが、英語で自己表現する能力をみる

「インタラクティブ入試」、「インタラクティブトライアル」という試験です。

受験生複数名とネイティブスピーカーが英語を使ってゲームをしたり、

個別面接をしたりして、英語のスキルや積極性を見極めます。

中学校によっては、受験前に模擬試験や勉強会が開かれており、

事前にどんな試験が行われるのかを体験することができます。

受験希望のご家庭は、こうした模擬試験になるべく参加すると良いでしょう。

 

 

発展型英語入試の祭典ポイントは「積極性」と「楽しむマインド」

インタビューやプレゼンテーション、英語活動を通して受験者の適性をチェックする私立校の英語入試は、

英語のスキル以外に「積極性」と英語を「楽しむマインド」が必須となります。

近年、中学受験はますます入塾の低年齢化が進み、幼いうちから受験一色の生活を送るお子さんも少なくありません。

しかし、英語入試を実施する難関校の多くは、子どもの積極性を重視しています。

自分から進んで学びたいと思う気持ちを育て、さまざまな体験を経て

自分なりの意見をもつ子どもに育てる必要があります。

 

また、英語を猛勉強して習得するのではなく、

英語を使うことを楽しみながら能力を伸ばしていくことが求められています。

実際、インタビューやプレゼンテーション、英語を通して受験生同士がグループワークをする、

といった入試内容は、詰め込み型の英語学習では到達するのが難しい境地といえるかもしれません。

私立校の英語入試が増えていくにつれて、中学受験のあり方も変わっていくことが予想されます。

STEAM教育に代表されるような、ダイバーシティ(多様性)に対応した学校が

今後は上位校、難関校と目されていくのでしょう。

 

まとめ:私立の英語入試は多様化、そして増えていく

ひとくちに中学受験の英語入試といっても、内容は多様化しています。

年度が変わると試験内容が変わっていくことも予想されるため、

前年度の情報を鵜呑みにすることなく、常に新しい情報をチェックしていく必要があります。

 

それと同時に、英語教育というジャンル自体のトレンドの移り変わり、

世界から見た日本の位置にも気を配っていくと良いでしょう。

お子さんのよりよい未来のため、当スクールも常に最新の情報にアップデートして授業を実施しています。

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