STEM教育!?子どもがプログラミング教育を学ぶ意味とは?

プログラミング

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昨今、STEM教育という新しい教育システムが、これからの子どもたちを育てる方法として注目されています。
日本ではまだまだ耳にしない教育システムですが、諸外国はSTEM教育やSTEAM教育を実践し、未来に通用する力の育成に熱心です。では、STEM教育は実際にどのようなもので、どのような効果が期待されているのでしょうか。

AIによって失われる49%の職業

AIの進化によって近い将来、仕事のあり方は大きく変わると考えられています。
今まで人間がおこなっていた業務の多くは、AIやロボットに代替されるといわれています。
そのようなデジタル技術が代わりを務めるようになり、今の子どもたちが社会に出る頃には、社会のあり方そのものが変わっているかもしれません。
STEM教育は、子どもたちがそのような社会の中で生き抜く力を身につけさせるために考えられた教育システムです。

STEM教育は科学・技術・工学・数学の頭文字をとったもの

STEM(ステム)教育とは、Science(科学)Technology(技術)Engineering(工学)Mathematics(数学)の頭文字をとった名称です。これにArt(芸術)もしくはArts(教養)の頭文字を入れてSTEAM(スティーム)教育と呼ばれることもあります。

STEAM教育とは、AIやIoTなどのデジタル技術が発達していく社会に対応する学力を身につけ、それらの学問に力を注いで学習することが重要だという考えです。

STEM教育は、従来の「暗記してテストに挑む」、「先生から教えられたことを生徒が受動的に学ぶ」といったやり方では能力を充分に伸ばすことができません。子どもたちが自発的に考え、判断し、理解して進めていくことが重要になります。

海外のSTEAM教育

実際に海外ではどのようにSTEM教育が進められているのでしょうか。具体的な事例を見てみましょう。STEM教育を提唱した米国を筆頭に、中国、台湾の情勢についてご紹介します。

STEM教育のパイオニアであるアメリカは幼児教育から体験施設まで充実

アメリカがSTEM教育のために多額の予算を計上したのは、オバマ前大統領の就任中でした。現トランプ大統領もSTEM教育の重要性を認識しており、全米中の子どもが必要な教育を受けるために補助金を出しています。

アメリカでは政府の援助により、カリキュラムの充実や、教員不足解消を実現しました。子どもたちは、積極的にタブレット端末に触れる機会を得て、ロボットの組み立てやプログラミングの学習を通し、自分で考えて物事を判断する「批判的思考」を学んでいます。

また、STEM教育に特化したアフタースクールもあります。3歳から14歳程度を対象としたSTEM教育特化施設では、ビデオゲームを作ったり、ストップ・モーションアニメの制作方法を学んだり、楽しく学びながらスキルが身についていきます。こうしたカリキュラムを教えるために、学校の教師への指導者育成プログラムも普及しています。

中国では人工知能教育導入計画を発表

中国では2018年に教育省が人工知能教育導入計画を発表しました。
AI関連の職業は高収入を得られることから、中国では親世代がSTEM教育に注目しています。

教育省は2018年、大学の人工知能教育改革計画を掲げ、同時に小中学校にAI関連教育プログラムを導入すると発表しました。これに伴い、幼児から高校生までを対象にしたAI関連の教材も大人気です。

また、オンラインでプログラミング体験ができる習い事も、多くなっています。

日本でも人気の台湾製STEM教育向けブロックメーカー商品

台湾の教育ブロックメーカーが販売している「Gigo」は、プログラミングを学ぶ準備教材としてよく知られており、ヨーロッパや米国、インドなどでも人気です。発電システムやプログラミングの知識を使い、水力発電や信号機などを構築できるようになっています。

日本でも、このGigoを用いたイベントや体験学習がおこなわれ、認知度も上昇しています。

まとめ:プログラミング教育はSTEAM教育の重要な柱

いずれの国でも、プログラミングはSTEAM教育の柱のひとつとして重要視されています。プログラミングは、きたるデジタル社会において重要度の高いスキルであると同時に、クリエイティブな刺激を得られる物事でもあります。

そのため、子どもの頃から段階的に習得させるべきと考えられているのでしょう。

将来多くの職業がAIに代替されても仕事に困ることがないよう、STEM教育を学習していくことはとても重要です。また、高収入が見込める仕事につける可能性が高い点も注目されています。

STEAM教育は多様な価値観の混在する現代で強くあるために、世界でそのシェアを伸ばしています。日本においても、今後より注目されることは間違いないといっても過言ではないでしょう。

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