今年はコロナウイルス感染症の影響から、例年になく短い夏休みになりました。休みに慣れたと思ったら秋の新学期の準備もそろそろ‥‥そんなご家庭が多いのではないでしょうか?
今回は、新学期前後に習い事を始める際の選び方とタイミングについてご紹介したいと思います。
新しい習い事のタイミングは子どもに寄り添って見極める
一般的に、新学期は習い事を始めるのにぴったりの時期と考えられています。
しかし、新生活で体調を崩しやすいお子さんや、急激な変化が負担になるタイプのお子さんは一気にライフスタイルが変わるとうまく対応できないことも。
これは一人一人の個性によるものなので、適応できるから優秀、適応できないから遅れているということでは決してありません。むしろ、無理をさせて習い事が嫌いになったり積極性が失われてしまうことの方が問題です。
自分のお子さんがどのようなタイプなのか、また新しい生活様式に体が慣れてきているかなどを見極めて習い事のタイミングを決めてあげてください。
夏休みの間に習い事について一緒に調べる時間を作っておくのも効果的です。親子で新しいチャレンジについての情報をチェックしながら、新学期のスタートを想像してみるのもよいのではないでしょうか。
新しい習い事の選び方
新しい習い事を始める時には、以下の2つのパターンがあるかと思います。
- 初めての習い事である
- すでにほかの習い事に通っていて追加の習い事になる
また、以前まで習っていた習い事を一旦やめて、心機一転新しく始めるという場合もあるでしょう。
いずれにしても選び方のポイントは次の3つです。
①子どもにとって興味関心を惹くトピックである
体験授業の申し込みは親主導かもしれませんが、子どもが習い事を継続して自身の糧とするためには、本人が興味関心をもって取り組まなければなりません。
入り口は親のすすめ、友達がやっているから、であってもそこから発展させて主体的に楽しむ気持ちを育めるかどうかがポイントになります。
②無理せず通える範囲、予算である
夏休みや冬休みの特別レッスンなら少々無理をしてもよいかもしれませんが、習い事はどんなものも継続的に通ってこそ身につきます。
送迎が負担になるような距離にある教室、無理してレッスン費用を支払う必要がある予算の教室は、最終的に通うのが不可能になってやめざるを得なくなる可能性があるため、慎重に検討しましょう。
現在は、英語教室、プログラミング学習、音楽レッスンなどの分野でオンラインレッスンが増えているため、通える教室が近距離にない場合は、オンラインを選択肢のひとつとするのもオススメです。
③練習や予備学習に充てる時間をとれる
スポーツやバレエは習い事に行ったその場で全力投球し、上達していくことが普通ですが、英語やプログラミングは自宅学習や作業する時間も必要です。
特にプログラミングは、高度になればなるほどレッスン外で自ら調べ、学んでいくことも求められていくでしょう。
そのため、毎日何かしらの習い事をしていて、家にいる時間が少ない、ほかに練習や宿題の多い習い事をしているという場合は、スケジュールを圧迫せずに習い続けられるかどうか事前に検討する必要があります。
新学期に本格スタートするなら休み期間中に体験を申し込もう
習い事を検討し、実際に入会するプロセスは、
- どんな習い事がいいか家庭内で相談する
- 通える範囲(あるいはオンライン)にある教室を調べる
- 希望の教室を決める
- 教室へ問い合わせ、体験申し込み
- 入会(仮入会)
と、以外に多いものです。人気の教室や小規模な教室だと空き枠がないこともあり、通いたいと思った時にすぐ入会できないことも。「新学期と同時に新しい習い事も始めたい」という家庭の場合、新学期がスタートしてからプロセスを実行するのでは遅い可能性もあります。
お子さんのタイミングに合わせる場合は急ぐ必要がないかもしれませんが、新学期と同時スタートを目指したい場合は、プロセス3くらいまでを休み期間中に進めておくとスムーズかもしれません。
急がないという家庭でも、新学期からの生活について家族でコミュニケーションをとる時間を作っておくことは重要です。
特に、長期休み中はオンライン体験授業や、特別ワークショップを開催するスクールも多いので、さまざまな選択肢を検討したい時には積極的に利用してみましょう。
まとめ:子どもの居場所になる習い事を探そう
依然として感染状況が落ち着かないことから、秋からの新学期も慎重な生活が求められそうです。修学旅行や社会科見学等のイベントが中止になって、落ち込んでいるお子さんも多いでしょう。
そんな時こそ、家庭や学校以外に子どもが打ち込み、気分転換できる「心の居場所」を作る必要があります。充実した生活ができる習い事を、ぜひこの機会に探してみてくださいね。