三田国際学園中学校は、

世田谷区に位置する共学の中高一貫校です。 

明治35年に、前身である戸板裁縫学校が創立され、

長らく女子校として運営されてきましたが、

2015年に共学となりました。

多様性を受け入れ、

留学や海外研修のプログラムを充実させるなど、

グローバル化が著しい学校の一つです。

三田国際学園中学校について

入試や英語教育のクオリティ、どのような

英語教育が行われているかといった情報についてまとめました。

英語入試のレベル

三田国際学園中学校の英語入試は、

帰国生ではない受験生も受験可能です。

受験内容は「Reasoning」、「Listening Comprehension」、

「Reading Comprehension」、「Essay Writing」の4科目で

すべて英語による出題、解答（記述が中心）を行います。

面接は英語と日本語で、受験生本人に対して行われます。

難易度は高く、

英検準1級以上に相当する語彙、文法力、読解力が求められる

と想定されています。

英語で物事を考え、自分の意見をあらわすスキルも必要です。

また、インターナショナルサイエンスクラスは、

国語と算数の2科目の筆記試験があります。

過去問の公開はされていませんが、

受験予定者には6月から1月まで1ヶ月に1回ガイダンス

が開かれています。

英語教育のクオリティ

読む、聞く、書く、話すの4技能をバランスよく伸ばす

カリキュラムが組まれています。

社会に出てからも使える英語を身につけるというモットーがあり、

ネイティブスピーカーの教員で組織される

「International Teachers」が、

進路指導や課外活動など授業以外でもサポートし、

国際感覚を身につける学びを得ることができます。

また、英語をコミュニケーションツールとして身につけるために、

レシテーション（暗誦）の授業やプレゼンテーションの授業、

英検やTOEFLへの対策講習も充実しています。

英語入試の合格率、倍率

三田国際学園の人気は高く、

倍率は概ね4倍〜7倍となっています。

なお、男女比はおよそ4:6ですが男女別に定員は設けられておらず、

年毎に男女比はばらつきがあります。

三田国際学園中学校独自の取り組み、特色

三田国際学園は、およそ120年前の創立時から

「人生に於ける全てのことは知ることから始め、

それを好きになり、最後に楽しむ境地に至ったときこそ、

初めて自分のものになり、豊かなものになる」

という意味の

「知好楽（ちこうらく）」を教育理念に掲げています。

「知好楽」は孔子の教えが由来で、学んで知識を得て探究心を育て、

自ら学び創造していくというプロセスを重視するのが

三田国際学園の基本姿勢です。

現在の学園は、そこからさらに発展させた世界標準の教育を目指し

カリキュラムを構築しています。

これから目まぐるしいスピードで変化するであろう世界に

立ち向かえるコンピテンシー（能力・行動特性）を12個設定し、

評価基準にそれを盛り込んで

生徒が積極的に身につけられる環境を整えています。

さらに三田国際学園は、2018年、

Apple社によって学習や指導の

継続的なイノベーションに取り組む

「Distinguished School」と認定されるなど、

ICT教育にも注力しています。

校内はWi-Fi完備で、学習記録や思考共有プラットフォームだけでなく、

3Dモデリングやプログラミングといった

専門的な事柄も学べる体制が整っています。

三田国際学園中学校の卒業生、主な進路は？

三田国際学園は中高一貫校のため、

中学を卒業するとほとんどの生徒が高校に進学します。

高校卒業後は、

京都、岐阜、秋田、名古屋、電気通信、琉球などの国立大学、

東京都立、会津、尾道市立などの公立大学、

早慶上理ICU、GMARCH、関関同立、医学部など

難関大学への進学実績が報告されています。

さらに、米国、中国、カナダ、英国、ベルギー、オランダ、

チェコ、ハンガリー、スペイン、韓国、オーストラリア、

エストニア、ニュージーランドなど

多様な国への進学実績があります。

校風について：どんなお子さんが向いている？

三田国際学園は人気が高く、

自主的に学ぶことを尊ぶ校風です。

よって、好奇心が強く、学問に対して探究心を持ち続けられる

意欲的なお子さんが向いている学校と言えるでしょう。

国内の大学進学実績が優れているため、

卒業後は日本を拠点にキャリアを築いていきたい

というご家庭にとってもふさわしい環境と言えます。

まとめ：三田国際学園中学校は帰国生におすすめ

三田国際学園は多様性を受け入れる姿勢こそ

国際標準と考え、日常で使える英語を習得したり

今ある英語力を磨いたりできるカリキュラムをもっています。

入試には高い英語力が必要とされますが、

英語を強みにして中学受験へチャレンジしたいお子さん、

ご家庭にとっては目指すべき学校の一つになるはずです。