英検やTOEFLジュニアなど、小学校低学年のうちから受けられる英語の検定は多くあります。中高生で本格的に勉強する前に英語力を養っておくのは、どのような進路に選択するとしても大切。英会話教室も、リトミックやダンスなどと複合的に学べるクラスなど低年齢化が進んでいます。
英語を「勉強」と意識する前に得意にすれば、お子さんの目の前に広い世界が広がるでしょう。
このコラムでは、英語を好きになって使いこなせるようになるまでの勉強法についてご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
英語勉強法のステップは興味がある!好きになる!上達したくなる!
小学校に上がる前の子どもは好奇心旺盛です。目にうつるあらゆるもの、耳で聞いたものすべてに反応し、自分の世界を広げようとしています。
その好奇心を育て、英語を学びたいという前向きな気持ちにつなげていくには、3つのステップを意識するとよいでしょう。
ステップ1(幼児期)英語と日常的にふれあう
まずはご家庭でも、日常的に英語とふれあう時間を作っていきましょう。
英語で描かれた絵本や英語のアニメなどを一緒に見る、英語の歌を聴かせるなど、日本語以外のコンテンツにふれて、興味関心を育てます。
英語教材はさまざまなものがありますし、Amazon PrimeやSpotify、YouTubeといったオンラインストリーミングでも、英語のコンテンツにふれることはできます。無料で楽しめる良質な教材もたくさんあるので、幼児期は手軽に楽しめる教材を使うのも負担のないよい方法です。
歌やアニメを真似するようになったら、発音や意味を無理に覚えさせようとはせず、まずは英語という「音」に親しむことを大切にします。
ステップ2(小学校低学年)自己肯定感を育み英語を得意に
幼児期の終わり〜小学校低学年は、ほかの子と比較したり、「上手、下手」という概念が分かりかける頃です。そのため、ただ楽しむだけではなく、教室に通って他者とふれあったり、合否判定のない英検Jr.にチャレンジするなど、取り組んだ達成感、充実感を感じられる体験を重ねていくとよいでしょう。
目標をクリアしたり、同世代の子どもと同じ場で英語を学んだりすることで、「できた」という自己肯定感を構築します。のちのちの、勉強をするモチベーションにもつながっていくことなのでお子さんの個性を尊重しつつ導いてあげましょう。
ステップ3(小学生)上達を実感できる取り組みを重ねてスキルアップを
小学校生活にも慣れてきて、複数の習い事をこなすなど、成長が見られたら、英語も合否判定の出る英検や巧拙の分かる大会、発表などにチャレンジする頃合いです。
レベルによってクラスがどんどん上がっていく英語教室や、年齢別、スキル別に開講されているオンライン英会話など、達成度が可視化される取り組みを意識するとよいでしょう。
時には挫折することもあるかもしれませんが、できなかったことや足りなかったことを復習して次につなげる体験も、今後の受験勉強や資格試験などで必ず力になるはずです。
小学生になると、高いハードルに挑戦した方が伸びるお子さん、マイペースでじっくり努力した方が成果が上がるお子さんなど、性格によって努力のアプローチを変える方が効果が上がることもあります。プログラミングと併せて学ぶ、自宅でオンラインレッスンを受講するなど、お子さんにふさわしい学習スタイルについてもご家庭で少しずつ考えていきましょう。
英語を得意にする勉強法の鍵は単語力
幼児期以降〜小学生の英語勉強法でもっとも大切なのは、単語力をつけることです。
意識してボキャブラリーを増やしていくことで、文章の内容を理解できるようになり、自分が表現したいことを英語で話せるようになっていくでしょう。
言い換えれば、発音がいくらよくても教えられたことをおうむ返しに繰り返しているだけでは、「使いこなす」レベルまで到達できません。
単語を身につけるためには、さまざまなジャンルの文章にふれるとともに興味をもって英語に向かうことが重要になるでしょう。単語を丸暗記していくのではなく、確実に身につけて使っていくためには、ステップ1、2で紹介した興味関心を向ける英語学習、自己肯定感を身につける取り組みが求められます。
まとめ:子どもの英語上達、コツは「好き」という気持ちを大切に育むこと
子どもの英語勉強法の土台にあるのは好奇心や、英語を好きという肯定的な気持ちです。中高生や大人のように、「やらされている」、「(授業や仕事で)必要である」ではなく、英語を学ぶのが楽しいと思えることが、スキルアップにつながっていきます。
小学生からは英会話レッスン、英語教室などのアクティビティ、英検Jr.へのチャレンジを取り入れて、無理なく学べる環境を整備してあげられるとよいですね。お子さんに合わせた教室選び、学習のあり方を探してみてください。