英語を得意にするためには、継続して勉強することが大切です。
といっても毎日2時間、3時間取り組むのはたいへん。
勉強嫌いでなくても、苦労すると思います。
当スクールでは、無理のない範囲でコツコツ積み重ねて、実力をつけるという意味で「毎日25分ずつ」の勉強をおすすめしています。
大人の集中力が90分程度といわれているのに対し、小学生の集中力は15~30分が限度と言われています。
英語は、使わなければ、触れていなければどれだけ勉強しても衰えていきます。
勉強を継続するというよりは、「英語が身近にある状態」を保ち続ける心が重要になるでしょう。
はじめのうちは、25分も英語の勉強をするなんて、しかも毎日!
とハードルが高く感じるかもしれません。
ですが、今日一日、明日、明後日まで、あと一週間、と続けていくうちに、英語を勉強する時間が、日常のスケジュールに組み込まれて、それが自然と思える毎日を過ごせるはずです。
まずは1週間毎日25分ずつを目標にして、達成できたら3週間、一ヶ月、三ヶ月のように目標を長くとっていくのがおすすめです。
一日25分で何ができる?英語上達完全マップ
では、25分をどうやって有効に使うか、具体的に英語勉強の例を5つ挙げてみましょう。
はじめのうちは、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング、興味のある分野からスタートさせて、徐々に苦手な分野を取り入れ、実力の底上げをはかるとよいでしょう。
5分で単語を暗記・20分間リスニングを強化
英語のボキャブラリーを増やしたい、という時には最初の5分を使って単語を暗記しましょう。
暗記カードを作る、英単語アプリを活用する、親子でクイズを出し合う、など方法はなんでもOK!
残り20分は、単語の使い方や表現の例を学ぶために、リスニング問題にふれてみては?
10分で英語ニュースを読み込み、15分で英作文の感想を
より使える英語を身につけたい人におすすめなのが、英語ニュースにふれることです。
キッズ向けのニュースもあるので、お子さんと一緒に読んだり聞いたりしてもよいでしょう。
できれば、簡単な語彙を使っている短いニュースや、重大事件ではないほのぼのとしたローカルニュースを題材にするのがよいですね。
ニュースにふれておしまいにするのではなく、15分ほどでニュースの感想を英作文(日記)にすると、文法や英単語の理解に役立ちます。先生やスクールの予定に合わせることなく好きな時間でできる、ちょっとした勉強になるでしょう。
15分ドリルに取り組み、10分で丸つけ&復習苦手つぶし
「勉強」として英語を意識した方が取り組みやすいという方は、教材を見つけてコツコツと解いていきましょう。
大切なのは、丸つけや復習までを25分の1セットにすることです。
ただ問題を解いて機械的に丸つけをするだけでは、英語力を伸ばすことはできません。
解いた問題やページの数よりも、どれだけ問われている内容を理解できたか、苦手を克服できたかで、成果をみるべきです。
英検やTOEICに向けた学習は25分で回答読み込みまで完了させて
英検やTOEICなど、受検日が決まっている目標に向かうと、一日25分は少なく感じられるかもしれません。
このようなケースでは、「勉強時間は最低25分確保する」というイメージで、じっくり勉強できる日は頑張って取り組みましょう。
忙しくてどうしても時間がない!という日でも、「回答の読み込みまで」を一日で完了させるようにしてください。
分からない部分をそのままにしておかないのが、英語力UPの鉄則です。
長文読解なら辞書を片手に5分は振り返りの時間を作って
長文読解は、単語を調べたり文法理解を深めたり、総合的な力が養える勉強です。
ここでも、25分で完結させるという心意気が大切。
基本的には、20分以内で読み解けるボリュームの文章を選ぶようにして、5分程度は文章を振り返ったり、自分でも使えるような表現を覚えたりする時間に充てるようにしましょう。
物語であれば、少しずつ読み進める楽しみもありますね。ご家庭で学習する場合は、お子さんの好みに合わせたストーリーを選んで、最後に英語で感想を言い合うのもよいコミュニケーションになるはずです。
まとめ:毎日25分の積み重ねが実践的な英語力を引き寄せる
毎日25分の英語学習は、「振り返り」や「答え合わせ」までを含めた時間配分を考えることが重要です。
答え合わせを後回しにしてしまうと、何となく理解しているという状態からなかなか抜け出すことができません。その日一日で学んだ内容をしっかりと自分のものにするためには、学習内容を咀嚼して理解する時間も必要なのです。
また、反復学習の効果も見逃せません。1回で覚えられないことは2回3回と繰り返し学ぶことで、定着していきます。
もしも英語に苦手意識があっても、コツコツと続けることで自信もついて、前向きに努力したいという気持ちになれるはずです。
続けることがモチベーションアップにつながるので、勉強日記をつけるのもよい取り組み。