淑徳巣鴨中学校は、大正時代から続く由緒ある学校です。
近年は難関大への進学実績が増えていて、
今後人気の学校となっていく傾向がみられます。
淑徳巣鴨中学校について
淑徳巣鴨中学校は、1919年(大正8年)に設立された
社会福祉施設「マハヤナ学園」を前身とする学校です。
1924年(大正13年)には、男尊女卑が当たり前の世の中で、
職業人として自立できる女性の育成を行うため、
マハヤナ学園に夜学「大乗女子学院」を設立、
1931年(昭和6年)には東京初の甲種商業学校として認可を受けました。
1979年(昭和54年)には、それまであった商業科を廃止して
普通科の学校へと転身を遂げ、
さらに1985年(昭和60年)に現在の淑徳巣鴨高等学校と名を改めました。
1992年(平成4年)には共学化、
1996年(平成8年)に中高一貫教育を行うために淑徳巣鴨中学校を開校するなど、
時代のニーズに合わせて進化してきた歴史ある学校です。
英語入試のレベル
淑徳巣鴨中学校の帰国子女入試は、4科目または3科目受験で行います。
4科目は国語100点、
算数100点、理科50点、社会50点、面接(受験生、保護者)で、
3科目は国語100点、算数100点、英語100点、面接(受験生、保護者)で
それぞれ審査されます。
なお、3科目の場合は英検3級以上を取得していると英語試験が満点となり免除されます。
英語試験の難易度は、英検3〜4級相当とされています。
英語教育のクオリティ
ネイティブ教員の授業のほか、
国内外での学習プログラムも用意されています。
中学生では英語スピーチコンテスト、
国内での英語キャンプ、海外修学旅行が予定されています。
また、希望者には米国でのサマーキャンプや3ヶ月留学体験など、
英語を実践的に学ぶ機会があります。
なお、高校卒業と同時に米国ミズーリ州立大学附属校の高校卒業資格が取得できる
「日米デュアルディプロマプログラム」がスタートしており、
海外の大学へも進学しやすい学校となっています。
難関大学を目指すコースでは授業の内容が充実しているので、
英語力を高めながら、国内で国立大学や医学部を目指すことも可能です。
英語入試の合格率、倍率
帰国子女入試の合格率や倍率は公開されている情報がないようです。
一般入試は、スーパー選抜コースや特進コースなどコース別に倍率が異なりますが、
4〜17倍など一律で高い傾向にあります。
同校は、近年難関大学の進学実績が多く、
通いやすい立地もあって人気が高まっています。
これからも年々倍率が高くなっていく可能性があります。
淑徳巣鴨中学校独自の取り組み、特色
淑徳巣鴨中学校独自の教育には、「気づきの教育」があります。
気づきとは授業の中で見出すものだけでなく、
友達との交流を通して新しい価値観を知ること
、探究型学習で情報を収集していくことなどでも得られると、
淑徳巣鴨中学校は説いています。
淑徳巣鴨中学校では、さまざまな気づきを通して、
数学力、論理的思考力、検証力、観察眼という
4つのスキルを身につけるという教育が行われています。
また校訓である「感恩奉仕」という言葉も、特色と言えるでしょう。
感恩とは創立者による言葉で、自分を取り巻く人や環境のすべてに感謝して
「おかげさま」の気持ちで生活してほしいという気持ちが込められているとのことです。
自分が得た学びやスキルを社会に還元するというはたらきかけがなされている学校で、
社会のために自分の力を活かすという考え方が「奉仕」の言葉にあらわれています。
淑徳巣鴨中学校の卒業生、主な進路は?
淑徳巣鴨中学校は中高一貫教育を実施しているため、
ほとんどの生徒は高校へ進学します。
大学への進学実績は総じて高く、
国公立・大学校への進学が30名、
早慶上理ICUへの進学が86名、
GMARCHへの進学が291名、
成成武明獨國への進学が236名、
日東駒専への進学が382名となっています。
医学部への進学実績もあり、近年はいわゆる難関大学への合格者を多く輩出していることに注目が集まっています。
校風について:どんなお子さんが向いている?
淑徳巣鴨中学校は、帰国生の中でも勉強が好きで、
日本に生活の拠点を置いて難関大学へもチャレンジしていきたい
というご家庭におすすめの学校です。
サマーキャンプや海外への修学旅行を通して英語力を保ちながら、
高い進学実績を誇る高水準の学びを得ることができるでしょう。
淑徳巣鴨中学校は、インスタグラムやX(旧Twitter)のアカウントがあり、
学校の様子を積極的に発信しています。
興味のある方はまず投稿をチェックしてみるのも良いかもしれません。
まとめ:淑徳巣鴨中学校は帰国生におすすめ
淑徳巣鴨中学校は100年以上の歴史をもつ学校でありながら、
世相に合わせて学校のあり方を模索し、大胆な改革を行なってきた学校です。
共学化してから30年近く年数が経っているので、
女子校というイメージもかなり薄れているのではないでしょうか。