中学の英語入試を考える:慶應義塾湘南藤沢中等部

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慶應義塾湘南藤沢中等部は、神奈川県藤沢市にある中高一貫校です。 

1992年に設立された男女共学校で、偏差値は72〜76となっています。

中等部に合格できれば、ほぼ全員が推薦で慶應義塾大学に進学できるため、人気の高い学校です。

慶應義塾大学は、私立大学の中では全国屈指のレベルにあります。

中学受験をがんばれば、大学まで教育の最前線で、落ち着いて学ぶことができるという環境は、多くの人にとって魅力的に見えるのではないでしょうか。

慶應義塾湘南藤沢中等部について

入試や英語教育のクオリティ、どのような英語教育が行われているかといった情報についてまとめました。

英語入試のレベル

慶應義塾湘南藤沢中等部には、男女約30名の帰国生入試枠があります。

直近3年間のうち、通算16ヶ月以上海外に在住したお子さん、もしくは直近67ヶ月の間に通算3年以上海外に在住していたお子さんが対象です。

試験科目は、出願時に、4科目受験(国語・社会・理科・算数)もしくは3科目受験(国語・英語・算数)のいずれかを選択するスタイルになっており、この3科目受験が英語入試に相当します。

英語の試験は、リスニング、長文読解、文法、単語の問題を40分で解き、20分で英語のエッセイを書くというもので、2019年に3科目入試が導入されて以来、大きな変更はありません。

英語入試のレベルは英検2級相当とされています。

英語教育のクオリティ

外国語を、世界平和実現のための必須ツールと位置づけて実践的なカリキュラムが組まれています。

英語科の教員は、専任教員全員が英語教授法のトレーニングを受けていて、各学年に英語を母語とする担任がついています。

これにより、帰国生は週6時間、一般生は週2時間、英語を母語とする教員の授業を受けることができます。

12年生の英語のクラスは、3つのレベルに分けられ、少人数制で実践的な授業が受けられます。

3年生からは、高等部へ進学する準備として、英語のクラスは2つに再度編成されなおされ、さらに進んだ学習が可能になっています。

英語入試の合格率、倍率

慶應義塾湘南藤沢中等部の志願倍率は、6〜8です。

しかし、志願倍率はあくまで定員に対しての志願者数のパーセンテージとなりますので、実際にどれくらいの人数が合格したか、すなわち実質倍率を確認した方が良いですね。

実質倍率は、22.5倍で推移しています。

つまり、実際の受験者と合格者で見ると、合格率は約47〜50%ということになります。

慶應義塾湘南藤沢中等部独自の取り組み、特色

学校に校則はつきものですが、慶應義塾湘南藤沢中等部は「社会の良識が校則」という信条で、細かい規則は設けていません。

中高一貫の6年を通じて、グループプレゼンやインタビュー、実験実習、ディベートなど、授業以外にもさまざまな取り組みがあります。

中等部・高等部を通じて、異文化交流とICT教育に特に力を入れていて、国際的に活躍できる能力を育める学校といえるでしょう。

ICT教育は、PCとタブレット約600台という充実した環境下で、スキル、知識の両方を学んでいくカリキュラムです。

中等部全員にノートPCが貸与され、構内の全域で無線LANを利用することができます。

慶應義塾湘南藤沢中等部の卒業生、主な進路は?

慶應義塾湘南藤沢中等部の生徒は高等部へ進学したのち、ほぼ全員が推薦で慶應義塾大学に進学します。

慶應義塾大学には文学部、経済学部、法学部、医学部、理工学部、総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部、薬学部という10の学部があり

どの生徒がどの学部がふさわしく推薦に値するかどうかは、高等部が成績や普段の生活態度、活動の様子を見て判断します。

校風について:どんなお子さんが向いている?

慶應義塾湘南藤沢中等部は、個性を尊重する校風で知られています。

一人ひとりの個性をつぶすことなく、未来へつながる実践的な英語教育、ICT教育を行い、生徒の学力を伸ばすカリキュラムを組んでいます。

将来に高い理想をもち、意欲的に努力できるお子さん、流行や他人の目に左右されず本当にやりたいことに興味関心をもって取り組む、集中力を持っているお子さんが向いているでしょう。

また、英語教育とICT教育日から力を入れているので、国際的に活躍したいという場合の土台をつくるのに最適な学校です。

まとめ:慶應義塾湘南藤沢中等部は帰国生におすすめ

慶應義塾湘南藤沢中等部は、英語を含めた3科目入試が導入されています。

偏差値は高いですが、帰国生の枠が約30名と多く、英語を得意としているお子さんにとっては受験しやすいケースもあるでしょう。

個性を重んじる自由な校風で、英語とICTの分野で特に内容の充実した教育を受けられる学校です。

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