中学の英語入試を考える:共立女子中学校

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共立女子中学高等学校は教育者や実業家など、

34人ものさまざまな立場の有識者が発起人となり

「共同」で「創立」した学校です。

共立という名称は、その成り立ちをあらわすもので、

異なる立場の意見や価値観を合意形成していける人間を

育成するという意味も込められています。

多様な価値観に触れてきた帰国生にとって、

過ごしやすい環境となるのではないでしょうか。

英語入試のレベル

海外帰国生の入試は、2003年から始まっています。

受験資格は、海外在住経験が1年以上あり、帰国後3年以内であることです。

試験科目は、国語、算数で、いずれも基礎学力を図る目的で実施されます。

ただし、国語は英語外部検定試験の級やスコアを保持している場合

算数換算して高得点の方を採用するシステム点があります。

具体的には、英検準1級以上、CSEスコア2304以上で、

国語は100点満点がみなし得点となります。

なお、2022年度からは、「英語4技能型」という英語を使った入試が実施されています。

レベルは英検3級から準2級程度で、この入試は、

海外在住経験がなくても受験することができます。

「英語4技能型」の入試は、

Reading & Writing、Listining & Speakingという2つの科目で構成されていて、

サンプル問題が共立女子中学校の公式サイトにアップされています。

この試験は、帰国生入試より難易度は易しめですが、

発信型の英語力が求められるのは帰国生入試と同様です。

英語教育のクオリティ

共立女子中学校には、帰国生入試を利用した生徒、

利用していない生徒を含めて海外生活経験者が全体の15%います。

中学1〜2年生では少人数制授業を実施し、「聞く」と「話す」に特化した授業を行なって、

まず外国語を学ぶ楽しさを全員に体験してもらうような体制が整えられています。

中学3年からは一斉授業に加えて、習熟度別に編成した少人数制の授業が実施され、

それぞれのレベルに合わせた学びが得られるようになっています。

また、スピーチや暗唱コンテスト、ディベート、海外研修や夏季講座も実施され、

英検の取得も奨励されています。

英語入試の合格率、倍率

英語入試の2024年度実質競争率は、2.3倍でした。

通常の入試についても概ね同様の倍率で、2.1〜3.2倍となっています。

共立女子中学校独自の取り組み、特色

共立女子中学校は、女子校として「女性の自立、自活」を促しています。

共立大日坂幼稚園、共立女子第二中学校高等学校、共立女子中学高等学校、共立女子大学・短期大学があり、

創立当時から女性がしっかりと自活できるようになるための教育を施すことをモットーとしています。

創立当時から、その時珍しかった「女子職業学校」として運営され、実学教育のパイオニアとみなされています。

現在は、「誠実・勤勉・友愛」を校訓として、社会に広く貢献できる自立した人材の育成にあたっています。

創立当時から、女性のポテンシャルを信じ、一人でも家族をもっても生活していける真の意味の自活を目指していた共立女子中学校は、現代の多様化する価値観にもマッチする学校と言えるでしょう。

共立女子中学校の卒業生、主な進路は?

共立女子中学校の生徒は、ほとんどがそのまま高等学校に進学します。

大学の進学実績は、早稲田、慶應、上智、ICU、東京理科といういわゆる難関5私大のほか、

GMARCH、薬学、看護、農学、理工系大学などに進学実績があります。

校風について:どんなお子さんが向いている?

創立当初から実学教育を謳っている学校というだけあり、

学力だけでなくコミュニケーションや社会に出てからの振る舞いなど、

総合的な力を培うのに向いている学校です。

そのため、女性だけの環境で個性を大切に学びを進めたいお子さんにふさわしい学校と言えるでしょう。

まとめ:共立女子中学校は帰国生におすすめ

共立女子中学校は、入試の際、英検などの外部検定での級や点数が国語のみなし得点になるなど、

英語が得意なお子さんがアドバンテージを感じられる学校です。

また、英語力を伸ばしながら自活のための考え方や、個性を尊重する社交的な考え方を身につけられる環境となっています。

女子教育に興味があり、英語学習にも力を入れていきたいご家庭は、検討してみてはいかがでしょうか。

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