皆さん「イマージョン教育」という言葉を聞いたことはありますか?
イマージョン教育は1960年代にカナダで始まったバイリンガル教育法です。
ただ外国語 “を”学ぶだけではなく、外国語“で”他の教科を学ぶことによって、より高い学習効果が得られるというもので現在世界中に広がっています。
今回はイマージョン教育の概要や歴史、日本での導入事例などについて解説いたします。
イマージョン教育とは
目標とする外国語そのものを1教科として学ぶのではなく、外国語を使って他の各教科を学び、外国語と教科学習を同時に行うバイリンガル育成教育法です。
イマージョン教育においては、一日の中で外国語により長く浸される(immerse)環境になるので、インプット・アウトプット量が圧倒的に増えます。
また、ネイティブ講師の実用的な活きた表現により多く触れることができますし、異文化を受容する姿勢を育むことにも繋がります。
外国語学習に効果が上がるだけではなく、教科そのものの理解や母国語の成長も、通常の教育方法と同水準に保たれることが多くの検証により示されたため、世界中で導入が進んでいます。
イマージョン教育の歴史
イマージョン教育は1965年にカナダで始まりました。
当時カナダの中でも、フランス語が公用語であるケベック州という地域において、子どもたちの教育に課題がありました。
それは母国語が英語の子どもたちが沢山いて、フランス語の環境に適応することに困難があったということです。
そのため、子どもたちが英語とフランス語のバイリンガルになって、大人になってからも地域社会で生きていけるようにするためにイマージョン教育が開発されました。
イマージョン教育の高い効果が認められると、カナダ全土に広がり、同様に多言語文化であるアメリカでも広く導入されるようになり、現在では世界中で普及しています。
日本においては1992年に静岡の加藤学園暁秀初等学校が日本初の英語イマージョン・プログラムを導入し、現在は私立校を中心に全国10校以上で提供されるようになっています。
2020年には愛知県豊橋市立八町小学校でイマージョン教育が始まりました。
日本初の公立学校での導入でした。
イマージョン教育のメリット
①圧倒的なインプット・アウトプット量により、ネイティブに匹敵するレベルの英語力に早い段階で到達できる
イマージョン教育で英語を学んだ場合、通常の英語教育の何倍もの時間、英語に触れることになり成長スピードが高まります。
適切なイマージョン教育の実施により、母国語や教科の理解度にマイナスの影響は出ないことが研究によって示されています。
②認知力が高まる
2つの言語の理解度が一定水準以上に達することで、認知力そのものが向上することがわかってきています。
これはカミンズの「しきい理論」と呼ばれるものが根拠となっています。
カナダの全州においてイマージョン教育を受けていた生徒の方が受けていない生徒より学力テストの点数が高くなったことが統計的に示されています。
イマージョン教育の課題
①コストがかかる
イマージョン教育を受けられるのは日本においては基本的に私立の学校であり、数も限られます。
更にイマージョン教育を受けられるコースについては追加の学費を求められることも多く、誰でも受けられるものではありません。
②導入ハードルが高い
①とも関係してきますが、イマージョン教育を導入するためには環境を整える必要があります。
日本の文化や教育制度を理解できるネイティブ講師を確保することが必要な上に、講師の研修の仕組みが整っていない場合も多いです。
また、学校の環境や専用のカリキュラムも広く普及しているものがないため、独自で開発する必要があります。
東京都江東区でイマージョン教育を提供するスクールのご紹介
当社はオールイングリッシュ・アフタースクール「FlyNexia」とオンライン英会話スクール「Ouchikids」を運営しています。
「FlyNexia」や「Ouchikids」はただ英語を学ぶだけのスクールではありません。
FlyNexiaでは、英語を使ってプログラミング、サイエンス、デザイン、ミュージック&ダンスなど
STEAM科目を学ぶことができる最先端のイマージョン教育をご提供しています。
小学校の放課後時間は6時間ほどあります。
その時間をオールイングリッシュのアフタースクールで英語漬けにすることで、4年間で2000時間の学習時間に到達することが可能です。
地方在住で通えない方もオンライン英会話Ouchikids internationalなら全国どこでも同様の講師、カリキュラムの授業を受講することができます。
無料体験も可能ですのでぜひチェックしてみてください。
おわりに
今回はイマージョン教育について詳しく解説いたしました。
日本のグローバル化もどんどん加速しており、小学校からの英語必修化など、英語教育を強化する方向に国としても舵を切っています。
お子様への効果的な英語学習方法をお探しの方の参考になったなら幸いです。