芝浦工業大学附属中学高等学校は、豊洲に位置する学校です。
芝浦工業大学豊洲キャンパスも近く、
都心の中心地といっても過言ではないでしょう。
最も重視しているのは「敬愛」の精神です。
学校のシンボルマークや、生徒と教員が共同で作成した象徴碑も、
愛をあらわす太陽の光、学問をあらわす月の光をモチーフとしたものになっています。
芝浦工業大学附属について
入試や英語教育のクオリティ、
どのような英語教育が行われているかといった情報についてまとめました。
英語入試のレベル
芝浦工業大学附属の「英語入試」は、
英語(40分100点満点)と算数(30分100点満点)、
そして保護者同伴の面接が実施されています。
英検やTOEFL、TOEICによる加点はありません。
英語試験の難易度は、一般的に英検準2級〜4級相当とされています。
リスニングとリーディングが半分ずつ出題され、
問題の傾向としては、暗記というよりも「英語を使って何ができるか」
というスキルを確認するものが出題されます。
英語教育のクオリティ
芝浦工業大学附属中学校では、
帰国生も一般生も原則として同じクラス、授業体制で学びます。
中学では、英語と英語コミュニケーションという授業が
あわせて週6コマあり、コミュニケーションは少人数制の分割授業が行われています。
授業の内容としては、英語の4技能
(リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング)
をまんべんなく伸ばすカリキュラムが組まれています。
高校に進学してからは、英語のネイティブ講師と日本人講師による、
より専門的な授業が展開しています。
少人数の選抜クラス「英語SUPERコース」も高校から設置されます。
英語入試の合格率、倍率
芝浦工業大学附属中学校の英語入試、
第1回の実質倍率は、4.3倍(2024年度)です。
第2回は6.0倍でした。
芝浦工業大学附属全体の偏差値は、66〜69と比較的高く、
進学実績も良いことから中学入試でも人気が高くなっています。
芝浦工業大学附属独自の取り組み、特色
理工系教育に力を入れているのが最大の特徴です。
学校としては、ほぼ全員が芝浦工業大学へ進む
という前提で授業が進められていて、
数学と理科の授業はほかの中学・高校と比較すると
学ぶスピードがはやくなっています。
また、ほかの学校ではなかなか取り組めない工学系のものづくり関連授業も、
中学の段階で適宜取り入れられています。
芝浦工業大学附属の卒業生、主な進路は?
芝浦工業大学附属は中高一貫教育を実施しています。
そのため、芝浦工業大学附属中学校の生徒は、そのまま附属高校へ進学します。
高校卒業後は、その多くが芝浦工業大学に進学します。
特に、高校から入学した生徒はその割合が多く、
およそ75%が芝浦工業大学に進みます。
中高一貫生は、約45〜50%が芝浦工業大学に進学しているというデータがあります。
そのほか、国公立大学、早慶上理といった難関大学への進学実績もあり、
特に東京理科大学への進学実績が多くなっています。
校風について:どんなお子さんが向いている?
中学の学習指導は「授業第一主義」を基本方針としてます。
学校でしっかり授業に取り組み、
自ら学び進めるための「SD(自立学習)」を確立させる指導がなされています。
ITを使った学習も取り入れられています。
理工系の知識やテクノロジーで、社会課題を解決できる人間の育成を目指し、
中学の授業から、芝浦工大、研究機関、企業と連携して、
専門的に学んでいくことができます。
進路がほぼ芝浦工業大学に固定されていることから、
ものづくりやITについて探究心をもっているお子さんが向いている学校といえるでしょう。
英語そのものを追求するのではなく、
英語をコミュニケーションのツールとして活用して
世界に羽ばたいていくような理工系のお子さんにとって
良い環境になっています。
ただし、入学すると理系大学への進学がほぼ決定してしまうため、
理系・文系の両方に興味関心がある、
将来的に留学も視野に入れているという場合は、
お子さんのやりたいことや得意なことについて
話し合う必要があるかもしれません。
特に、進学実績として海外の大学に留学するケースはあまりないので、
注意が必要です。
まとめ:芝浦工業大学附属は帰国生におすすめ
芝浦工業大学附属中学校は、
日本でも有数の理系学校として
日本の未来を背負える人材を育成する学校です。
芝浦工業大学の大学生による授業の補習サポート制度があったり、
中学生のうちから研究機関や企業の協力を得ながら専門的な学びができたりと、
芝浦工業大学附属でしかできない学習がたくさんあります。
早くからやりたいことや学びたいことが決まっているお子さんにとっては、
専門的な学びを思い切りできる、充実した環境になるでしょう。